公式IQテストはどこで受けられる?正式な知能検査の種類・料金・流れ
「公式IQテスト」と検索すると多くのサイトが出てきますが、国や学会が認定した「公式」のオンラインテストは存在しません。正式なIQは、WAIS-IVなどの標準化された検査を心理の専門家が個別に実施して測ります。この記事では、どこで、いくらで、どんな流れで受けられるかをまとめます。
最終更新:
「公式IQテスト」は存在しない
IQ検査は国家資格のような制度ではないため、「公式」と名乗る資格や認定はありません。ネットで「公式IQテスト」「本物のIQテスト」と表示しているサイトは、民間のオンラインテストです。中には、問題は無料でも結果の表示に数千円かかったり、自動更新の課金が付いていたりするものがあるので注意してください。
一方で「正式な知能検査」はあります。標準化された個別式の検査を、心理の専門家(公認心理師・臨床心理士など)が決められた手順で実施し、報告書を出すものです。
正式な知能検査の種類
| 検査 | 対象 | 所要時間 | 主な利用場面 |
|---|---|---|---|
| WAIS-IV | 16歳〜90歳 | 60〜90分 | 成人の知能評価、発達障害の評価の一部 |
| WISC-V | 5歳〜16歳 | 60〜80分 | 子どもの学習・発達の評価 |
| 田中ビネー知能検査V | 2歳〜成人 | 30〜90分 | 幼児・児童の評価、療育手帳の判定など |
どこで受けられる?
- 精神科・心療内科:発達障害の評価など医療上の必要があれば、保険適用で受けられることがある。検査だけの希望は断られる場合もある
- 心理相談室・カウンセリングルーム:自費。予約が取りやすく、結果の説明が丁寧なことが多い
- 大学附属の心理相談センター:大学院生の訓練を兼ねた相談機関で、比較的安価
- 自治体の教育センター・児童相談所:子どもが対象。無料のことが多い
企業の採用で使われる適性検査(SPIなど)や、幼児教室の「IQテスト」は、ここでいう正式な知能検査とは別物です。
料金の目安
- 自費の場合:1万〜3万円程度(検査料と結果説明料)。機関によって幅がある
- 保険適用の場合:3割負担で数千円程度。ただし医師が必要と判断した場合に限られ、初診料や診察料が別にかかる
- 子どもで公的機関を利用する場合:無料のことが多い
料金は機関と地域で差があるので、予約時に合計額を確認してください。
予約から結果までの流れ
- 予約:人気の機関では数週間〜数か月待ちになることがある
- 事前の問診:目的や困りごと、生育歴を聞かれる
- 検査当日:60〜90分。眼鏡や補聴器など普段使うものを持参し、睡眠をとって臨む
- 結果の説明:2〜4週間後に報告書をもとに、数値と得意・不得意の説明を受ける
事前に問題集で練習する必要はありません。練習すると結果が実力より高く出て、検査の意味がなくなります。
オンラインテストとの違い
オンラインテスト(当サイトを含む)は、短時間で推定値を出す「目安」です。実施環境が統制されておらず、年齢別の基準も限られます。正式な検査は、専門家の観察を含めた総合的な評価で、医療や福祉の判断に使えます。目的が「なんとなく知りたい」ならオンライン、「診断や支援に使いたい」なら正式な検査、と使い分けてください。検査ごとの違いはIQテストの種類、子どもの場合は子どものIQテストで詳しく説明しています。
この記事をシェア
よくある質問
- 無料で正式なIQ検査を受ける方法はありますか?
- 子どもは児童相談所や教育センターで無料のことがあります。大人は基本的に有料ですが、医療上の必要があれば保険適用になる場合があります。
- 結果はどんな形でもらえますか?
- 全検査IQと指標ごとの得点、それぞれの説明が書かれた報告書を受け取るのが一般的です。口頭で説明を受ける時間も設けられます。
- 何回も受けられますか?
- 同じ検査を短期間に繰り返すと練習効果で高く出るため、通常は1年以上あけることが勧められます。
参考
あわせて読みたい
この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医学的な診断や個別の助言に代わるものではありません。検査の料金・制度・団体の規約は変わることがあるため、各機関の最新情報をご確認ください。